「なんだかやる気が出ないんすよね」
「家畜と社畜の違いってなんすか」
「先輩ってこの会社しか知らないんでしょ」
「危機感とかないんすかね」
「かくいうオレが危機感ないことが危機感なんすよね」
「それを危機感ないと思う先輩の危機感ないことも危機感なんすよね」
「結局、危機感ないってことを危機感なく感じるって危機感のないのがほんとに危機感ないんすよね」
・・・あなたの周りに、こんな新人くんはいませんか?
ひょっとしたらそれは五月病かもしれません。
そこで今日は新人くんに見られやすい五月病の傾向と、対策を見ていきたいと思います。
タイプ1:パッと見た感じは普通だが、よく見ると高校の時の制服を着ている
かなり頻繁に見受けられるタイプです。
突然、社会人の厳しさを目の当たりにしてしまったため、
これまでの人生で一番楽しかった頃へと全力で逃避している可能性が高いですが、
軽度の五月病であることが多いので、それほど注意は必要ないでしょう。
ただし出身校がブレザーではなく学ランやセーラー服である場合は、
得意先に連れていくのはしばらく控えたほうがいいかもしれません。
いずれにしても、梅雨が近くなってくると、好きなあの人に告白して玉砕した辛い過去を思い出し、
その後、ゆっくりと現実を受け入れるようになりますので、長い目で見守ってあげましょう。
タイプ2:動作は非常にキビキビとしているが、よく見るとひたすらPCの再起動を繰り返している
なんとかデスクで作業をしようとするところまではたどり着けるのですが、
PCを立ち上げた途端にやる気が急減し、無意識にまた閉じてしまう、という症状です。
この手のタイプは、本当に五月病なのか
それとも単にPCや電子機器の扱いが苦手な人なのか、
すぐに判別が難しいことが多く、少し発見が遅れてしまいがちです。
人生で初めて買ったCDは何だったかを聞いてみるなどして、声をかけてあげましょう。
「はあ?CD?ワシん時はLPじゃ!」などとおっしゃる場合は、
新人くんでなく、専務である可能性もありますので
念のために、しっかりと確認しがほうが良いかもしれませんね。
タイプ3:一見しっかり働いているが、何度見てもやっぱり一生懸命働いている
これはかなり危険な状態です。
普通は緊張感たっぷりに働き始めて一か月も経ち、おまけに連休を挟んでしまえば、気持ちも緩んでしまうものです。
それなのに休み明けでも新人くんがバリバリと働いているなんて、非常に心配です。
こういう症状の新人くんがいれば、周りにあまり人がいない状況で、耳元でこう声をかけてあげてください。
「本当は、行きたかったんだろ、ひろしま菓子博に」
きっと新人くんは、せき止められていた感情が一度に決壊してぶわわと泣きはじめることでしょう。
その時に、そっとセコイヤチョコレート〈濃厚抹茶〉を手渡してあげれば喜ぶことでしょう。
ただし、念のために、ひょっとしてその新人くんはよく見たら社長である可能性はないか確認してください。
もし社長でしたら、何も言わずにギュッと抱きしめてあげればいいでしょう。
いかがでしたか。
どれも心当たりがあると思います。
しかしご安心ください。かくいう私も立派な五月病。
やる気が出るまでは、フルタ製菓で現在進行中の
テレビCM企画の一部でも見ながら、PCを何度も再起動しようかと思います。
ではみなさん、良い五月病を!